正徳小判の買取価格|偽物と本物の見分け方は?相場、価値を徹底解説!

こんにちは。
古銭買取専門店のトレジャーループです。
今回は、正徳小判について解説します。
はじめに─ 正徳小判とは?
正徳小判は正徳4年(1714年)に鋳造された江戸時代の金貨で正徳小判金ともよばれています。
【正徳小判の基本情報】
発行国 | 日本 |
鋳造量 | 213,500両 |
鋳造期間 | 天保4年(1714年)5月~8月 |
材質 | 金857/銀143 |
重さ | 約17.72g |
表面には茣蓙目(ござめ)というござの筋目のような模様が施され、上下には桐紋とそれを囲む扇枠。挟まれるように額面である「壹两」(=1両)の文字、花押の「光次」の文字が打たれています。

裏面には中央部分に花押、左下部分には上から小判師による験極印、下部分には吹所による験極印が打たれています。

小判にもいくつかの種類がありますが、その中でも享保小判と見た目がよく似ています。享保小判と正徳小判では価値が3倍近く違いますので、2つの違いをご説明します。
正徳小判と享保小判の見分け方
まず正徳小判と享保小判を見比べてみてください。

見た目はほぼ同じです。
重さも正徳小判は約17.72g、享保小判は約17.78gとほとんど違いがありません。
ではどのようにして見分けるのでしょうか?
それは「書体」です。
「光次」の部分に注目すると、正徳小判は「光」と「次」部分が重なっているのに対して、享保小判では離れていることが分かります。


この違いにより、基本的には正徳小判と享保小判の違いを見分けることができますが、まれに正徳小判の光次の特徴を持った享保小判が存在しますので、お手元に小判があり、詳しく知りたい場合は下記の弊社公式LINEまで画像をお送りいただければ無料で査定いたします。

偽物と本物の見分け方
次に偽物と本物の見分け方についてです。
正徳小判は古銭の中では比較的偽物は少ないほうですが、偽物を掴まないよう、基本的な真贋判別方法を解説します。
真贋判別その1─ 重さをはかる
正徳小判の重さは約17.72gになるように作られています。
そのため重さが17.72gを大きく外れるようなことがあれば偽物であると判断することができます。
家庭用はかりは少数点以下まではかれないことがありますので、なるべく小数点第2の位まではかれるはかりを用意してください。(Amazonで1000円以下で買えます。)
実際にトレジャーループでお買取りした享保小判金(本物)の重さを量ってみました。

結果は17.81gでした。規定値の17.72gとの差は0.09gですのでかなり精密に作られていることが分かります。
流通による摩耗、目減り分を考慮してもほとんどのものは規定値の17.72gから上下に0.2gほどの範囲に収まります。この範囲を超えているものは偽物を疑った方がよいでしょう。
真贋判別その2─ 造りを見る。
正徳小判は打たれた刻印を細かく観察することで、ほとんどの偽物をはじくことができます。
例えば、桐紋部分、図案は天保小判などと比べると若干不鮮明で、刻印の部分はざらざらな肌で斜めに筋のような模様が入っているのが特徴です。




これらの特徴は使用に伴う摩耗等で薄くわかりづらくなっている場合もありますので、
詳しく真贋を知りたい方はトレジャーループの公式LINEにお手持ちの画像と共に査定希望の旨お送りください。

真贋判別その3─ 注意!!試金石はダメ。
正徳小判の真贋判別をする際に、やってはいけない方法を一つ紹介します。
それは「試金石」を使う方法です。

試金石は石に金属をこすりつけ、削られて石に付着した金属に硝酸を垂らすことで金であるかそうでないかを調べる昔ながらの方法です。
小判に対して試金をしてしまうとキズモノ扱いとなりコレクション価値が下がり、買取金額も大幅に下がってしまいますので、おすすめしません。
正徳小判の買取価格は?
天保小判は現在、欠点のないものは150万円~の値段で取引されています。
私共、トレジャーループでは160万円~にてお買取り致しております。
大きなキズや、ヒビ割れ、磨き、変色等の欠点がある場合はお買取り金額が下がります。
お手持ちの小判のお買取り金額が知りたい方は、トレジャーループの公式LINEにお手持ちの画像と共に査定希望の旨お送りください。経験豊富なスタッフが無料で査定いたします。
また、LINE査定いただきましたものは原則、ご提示しましたお買取り金額どおりでお買取りいたします。
正徳小判の解説は以上となります。