天保小判の買取価格|偽物と本物の見分け方は?相場、価値を徹底解説!

こんにちは。
古銭買取専門店のトレジャーループです。
今回は、弊社が買取業務を行う中で、特にご依頼件数の多い天保小判について解説します。

はじめに─ 天保小判とは?

天保小判は天保8年(1837年)から安政5年(1858年)にかけて鋳造された江戸時代の金貨で、保字小判、天保小判金などとよばれています。

【天保小判の基本情報】

発行国日本
鋳造量8,120,450両
鋳造期間天保8年(1837年)~安政5年(1858年)
材質金568/銀432
重さ約11.2g

表面には茣蓙目(ござめ)というござの筋目のような模様が施され、上下には桐紋とそれを囲む扇枠。挟まれるように額面である「壹两」(=1両)の文字、花押の「光次」の文字が打たれています。

裏面には中央部分に花押、左下部分には上から小判師による験極印、吹所による験極印が打たれています。
そして右上部分には、天保小判のなかで、最も特徴的な部分である「保」の字が打たれています。
小判も様々な種類がありますが、この「保」の字が打たれていることによって天保小判であると判断できます。

偽物と本物の見分け方

次に偽物と本物の見分け方についてです。
天保小判は古銭の中では比較的偽物は少ないですが、しばしば見かけますので、偽物を掴まないよう、基本的な真贋判別方法を解説します。

真贋判別その1─ 重さをはかる

天保小判の重さは約11.2gになるように作られています。
そのため重さが11.2gを大きく外れるようなことがあれば偽物であると判断することができます。
家庭用はかりは少数点以下まではかれないことがありますので、なるべく小数点第2の位まではかれるはかりを用意してください。(Amazonで1000円以下で買えます。)

実際にトレジャーループでお買取りした天保小判金(本物)6枚の重さを量ってみました。

全て11.2g前後ですね。一番軽いもので11.15g、一番重いもので11.27gという結果になりました。
このことから天保小判がかなり精密に作られていることが分かります。
流通による摩耗、目減り分を考慮してもほとんどのものは下は11.1g、上は11.3gほどの範囲に収まります。この範囲を超えているものは偽物を疑った方がよいでしょう。

真贋判別その2─ 造りを見る。

天保小判は造りが精密ですので、打たれた刻印を細かく観察することで、ほとんどの偽物をはじくことができます。
例えば、桐紋部分、図案が立体的で、地の部分は斜めに筋のような模様が入っているのが特徴です。

これは他の部分の刻印に関しても同じように立体的で、勢いのある書体となっています。
他刻印部分のアップの画像も掲載しますので、見比べてみてください。

表面 「壹两」部分

表面 花押「光次」部分

裏面 「保」字部分

裏面 花押部分

裏面  験極印部分

これらの特徴は使用に伴う摩耗等で薄くわかりづらくなっている場合もありますので、
詳しく真贋を知りたい方はトレジャーループの公式LINEにお手持ちの画像と共に査定希望の旨お送りください。

友だち追加

真贋判別その3─ 注意!!試金石はダメ。

天保小判の真贋判別をする際に、やってはいけない方法を一つ紹介します。
それは「試金石」を使う方法です。

試金石は石に金属をこすりつけ、削られて石に付着した金属に硝酸を垂らすことで金であるかそうでないかを調べる昔ながらの方法です。
小判に対して試金をしてしまうとキズモノ扱いとなりコレクション価値が下がり、買取金額も大幅に下がってしまいますので、おすすめしません。

天保小判の買取価格は?

天保小判は現在、欠点のないものは13~17万円程で取引されています。
私共、トレジャーループでは15万円にてお買取り致しております。


大きなキズや、ヒビ割れ、磨き、変色等の欠点がある場合はお買取り金額が下がります。

お手持ちの小判のお買取り金額が知りたい方は、トレジャーループの公式LINEにお手持ちの画像と共に査定希望の旨お送りください。経験豊富なスタッフが無料で査定いたします。
また、LINE査定いただきましたものは原則、ご提示しましたお買取り金額どおりでお買取りいたします。

友だち追加

天保小判の解説は以上となります。